2019/08/21

台湾のチビミズムシ属 Micronecta

台湾の河川で採集したMicronecta sp.を同定するために情報を集めたけど、結局わからず...
せっかくなので、いつか誰かの役に立つことを期待してまとめておきます。

台湾産チビミズムシ属リスト(Genus Micronecta in Taiwan)

● Micronecta anatolica Lindberg,  1922
 和名:?
 学名由来:?
 生息環境:山岳の河川の緩やかな流れのあるところ

● Micronecta grisea (Fieber, 1844)
 和名:ケチビミズムシ
 学名由来:「grisea」=灰白色
 生息環境:池沼、水田、水たまり
 
● Micronecta hungerfordi Chen, 1960
 和名:フタイロコチビミズムシ(フタオビチビミズムシ)
 学名由来:アメリカの昆虫学者 Herbert Barker Hungerford 博士(ミズムシ科やマツモムシ科の分類・系統・生態)
 生息環境:渓流の水際


● Micronecta lenticularis Chen, 1960
 和名:モンコチビミズムシ
 学名由来:「lenticularis」=小さなヒラマメ
 生息環境:流水

● Micronecta matsumurai Miyamoto, 1965
 和名:マツムラチビミズムシ
 学名由来:松村秀一さん
 生息環境:渓流付近の岩上の水たまり

● Micronecta obstusa Yang, 1966
 和名:?
 学名由来:?
 生息環境:?

● Micronecta orientalis Wroblewski, 1960
 和名:クロチビミズムシ
 学名由来:「orientalis」:東洋の
 生息環境:池沼、水田、水たまり

● Micronecta quadristrigata Breddin, 1905
 和名:ホソチビミズムシ
 学名由来:「squadri」=4つの +「strigatus」=溝のある
 生息環境:池沼

● Micronecta sahlbergii (Jakovlev, 1881)
 和名:ハイイロチビミズムシ(ウスイロチビミズムシ、タイワンチビミズムシ)
 学名由来:フィンランドの昆虫学者 Carl Reinhold Sahlberg 博士
 生息環境:池沼、水田、水たまり

● Micronecta tuberculata Yang, 1966
 和名:?
 学名由来:「tuberculata」=小さなコブ
 生息環境:?

● Micronecta unguiculata Yang, 1967
 和名:?
 学名由来:「unguiculata」=小さな爪
 生息環境:?

● Micronecta taipeiensis Chen, 1960
 和名:ホウライチビミズムシ
 学名由来:「taipeiensis」=台北の
 生息環境:渓流の流れの緩やかなところや岩上の水たまり



こちらが台湾で採集したMicronecta sp. ↓

河川脇のコンクリートにできた水たまりに多数みられた
<2019年3月8日 台湾>


参考資料

1. Miyamoto, S. (1965) Notes on Formosan Corixidae (Heteroptera). Kontyû, 33(4): 483-492.
2. 臺灣物種名録 http://taibnet.sinica.edu.tw/home.php?
3. 中坊徹次・平嶋義宏, 2015. 日本産魚類全種の学名. 東海大学出版部, 秦野.

2019/08/16

キタコブセスジダルマガムシ
Ochthebius yoshitomii Jaech & Delgado, 2014


体長約1.5〜1.6 mm 岩礁のくぼみにみられた
国内では北海道や東北、佐渡島の海岸域に分布
<2018年 9月 12日 青森県

トゲナベブタムシ
Aphelocheirus nawa Nawa, 1905


体長約8.5〜10 cm  水底が砂礫の水路にて多数みられた
産地は限られる
各腹節の側縁が後方に尖る
<2017年 4月17日 佐賀県

ナベブタムシ
Aphelocheirus vittatus Matsumura, 1905


体長約8.5〜10 mm  流水性で水底が砂礫の清流に生息する
産地での個体数は多い
プラストロン呼吸により完全な水棲生活が可能
「vittatus=帯のある」
<2017年 1月2日 岐阜県

Publications

(更新:2019年8月16日)

[1] 松島良介・秋田勝己(2018)大東諸島におけるゴミムシダマシ科4種の記録.さやばねニューシリーズ31:42.

[2] 松島良介・渡辺黎也(2018)茨城県におけるカスリケシカタビロアメンボの記録.Rostria63:97-98.

[3] 松島良介(2019)南大東島におけるツマグロアメイロカミキリの記録.月刊むし576:51.

[4] 松島良介(2019)セマルガムシの卵嚢への塗糞行動.さやばねニューシリーズ33:45.

[5] 熊谷拓時・松島良介・森井隆文・渡辺黎也(2019)青森県におけるコマルシジミガムシの記録.さやばねニューシリーズ33:47.

[6] 松島良介 北大東島初記録となるマルケシゲンゴロウ属3種.さやばねニューシリーズ(In press)

2019/07/22

キタイトアメンボ
Hydrometra gracilenta Horvath, 1899


体長約12 mm  2010年に国内から記録され、
2019年現在、北海道と青森県で確認されている
学名に反するが、国内に生息する他種に比べて太短い体型
「gracilentus=細長い、か弱い」
<2018年 9月11日 青森県

参考文献
Usui, T., Hayashi, M. (2010) New record of the water measurer Hydrometra gracilenta (Heteroptera, Hydrometridae) from Japan. Japanese Journal of Systematic Entomology, 16: 377-378.
碓井 徹・林 正美・矢崎充彦(2016)Hydrometra gracilentaキタイトアメンボ(新称)の北海道からの初記録と本州における新産地.Rostria,59: 34.

オキナワイトアメンボ
Hydrometra okinawana Drake, 1951



体長約10 mm  本州から南西諸島に分布
オスの腹部第7節の前縁に一対の突起がある
(よく似たヒメイトアメンボでは中央)
<2017年 9月14日 西表島

ヒメイトアメンボ
Hydrometra procera Horvath, 1905


体長約7.5〜9.0 mm  北海道から沖縄本島に分布
オスの腹部第7節の中央に一対の突起がある
(よく似たオキナワイトアメンボでは前縁)
「procera=背の高い、丈のある」
<2017年 4月18日 茨城県つくば市

2019/07/03

ニセコクロヒラタガムシ
Chasmogenus orbus (Watanabe, 1987)




体長約3 mm  北海道から本州、九州に分布
抽水植物の繁茂した池の岸際に多数みられた
南西諸島に生息するコクロヒラタガムシとは雄の交尾器側片の突起で識別可能
<2019年 5月6日 栃木県

2019/06/09

ホソダルマガムシ
Hydraena riparia Kugelann, 1794


体長約1.5 mm  小顎鬚の先端が黒い
沼に流れ込む細流脇の水たまりでみられた
「riparius=河岸に生息する」
<2019年 5月24日 福島県

ミズギワカメムシ
Saldula saltatoria (Linnaeus, 1758)

体長3.1〜4.1 mm  水田や湿地でよくみられる
前脚脛節背面は黒く、2箇所で分断される
<2017年 3月10日 茨城県

ホシミズギワカメムシ
Saldula kurentzovi Vinokurov, 1979

体長3.3〜4.1 mm
水が滴る岩盤の足元でみられた
<2018年 9月13日 青森県

モンシロミズギワカメムシ
Chartoscirta elegantula (Fallen, 1807)

体長3.0〜3.9 mm  華奢な体型で前翅に1対の白斑
「elegans=優美な」
<2018年 9月13日 青森県